2008年7月18日

原作を読んでから観る

演劇を見てきました。
「アルジャーノンに花束を」・・・。この題名からは「アルジャーノン」という娘との恋物語のように想像してしまいますが、 アルジャーノンは実験用の白ネズミの名前です。

脳外科手術によって、知能が著しく向上したアルジャーノンの成功を知って、知能に障害を持つ青年が自ら進んで手術を受け、素晴らしく高いIQを持つようになり、周りから賞賛の目で見られますが、無邪気だった以前には気づかなかった人間の欲望やエゴに絶望していきます。そして、最後に行き着く先は・・・。

このダニエル・キースのサイエンスフィクションを読み、「アルジャーノンに花束を」の意味に大いに泣かされたものです。

帰りの地下鉄で、偶然一緒になった知人も原作を読んでいて、この作品の舞台化はなかなか難しいねと話しました。
  


以前、スペイン旅行をする機会がありました。
ある人から、”スペインへ行くなら、セルバンテスの「ドン・キホーテ」を読んでから行きなさい。”と言われ、図書館で借りてきて前編、後編を全部読みました。肝心の旅行は仕事の都合で行けなくなりましたが、この本に出合えてよかったと思っています。

無名塾の仲代達矢のキホーテとサンチョパンサの山谷初男はとてもよかったです。
痩せた駄馬のロシナンテは何と自転車でした。
原作を読んでいたために、このお芝居はよく理解できたように思います。
           


              
少し前の映画ですが、崔洋一監督の「マークスの山」は期待はずれでした。

「高村薫」のこの本は読み終わって泣けたので、映画化されるとすぐ観に行きましが、暴力的なシーンが多く、犯人の異常性と哀しさが出ていませんでした。
最後に、追い詰められた犯人が、八ヶ岳頂上近くの岩にもたれ、富士山をじっと見つめて息絶えるのですが、その開いた目のまつげに残る凍った滴・・・。この場面はどうしても欲しかったと思います!
    
人それぞれですが、映画、演劇、旅行などは、詳しい予備知識なしで行ったほうが楽しめるように思います。
後で、(しまった!これを前もって知っていたら、もっとよかったのに)と後悔することも時々ありますが・・・。

2 コメント:

akatokuro さんのコメント...

原作は先か後か・・・難しいね。
どっちがいいのかしら。

本は自分の過去の体験と内容が密接に関連してくるような気がします。
同じ本を読んでも、共感するところが人様々っていう事もあります。

映画化・ドラマ化されると、監督・脚本家の思いが自分と共鳴しないと、がっかりしますね。
原作以上に映画等で感激したことは、少ないですね。時間の制約もあるし・・・・。

あとで本を読むと、登場人物がどうも・・映画のキャストのイメージになるし・・・・。

私もふわふわさんの様に果敢に挑戦したり、幅広い趣味を持ちたいです。

18キップ 1日にお願いします。

ふわふわ さんのコメント...

akatokuroさん、大抵のものは白紙状態で受け入れた方がいいですよね。

うちには「るるぶ」のような観光案内書がなくて、日本全国の分県地図があります。その地図を持って旅に出て、(さあ、ここには何があるんだろう)って駅に降り立ちます。
もちろん、駅前の観光案内所で見所は聞きますけど・・・。

そういえば何年か前に、映画でトルストイの「アンナ・カレーニナ」を上映していたので、あの大作が110分で納まるわけがないと期待せずに観に行ったことがあります。
でもシャッポを脱いで帰ってきましたよ。
この作品は色々な国が作っているのでどこの作だったか・・、米・英合作だったような気がしますが。
この世は、まだまだ意外なことに出会うので油断できません。

1日にお渡しする18キップですが、後の私の予定が延びたので、27日までにもらえばOKです。ゆっくりお使い下さいね。